山下寛人オフィシャルブログ

オイシックス株式会社 執行役員 システム本部長 山下寛人の公式ブログです。

またプログラムを作ろうと思います

大部分のエンジニアは年とともにプログラムを書かなくなっていくと思います。私も例にもれず徐々にプログラムを書かなくなりました。バージョン管理の履歴を見ると本番のコードを更新したのは2011年の2月が最後でした。

オイシックスの創業以後人もお金もなかったのでガンガン自分でプログラムを書いていました。ECサイトもカテゴリページやカートは私が書いたプログラムがいまだにベースになっています。社内システムも作りました。在庫管理システムは1/3くらい、今は使われていないメルマガの会員管理・配信システムはほぼ全部作りました。

部下ができてマネージャーになってもそれは変わりませんでした。マネージャーが技術をよく知っていることが重要で中身がわからなくなったら役に立たないただのお飾りになってしまうと思っていたのでずっとプログラムを作り続けるつもりでいました。

それが変わった転機は2回あります。1つは部下が3人になったとき。当時は上司と部下というつもりはなくみんな同僚と思っていました。システム部の仕事は8割方私がやって残りを他の3人でやっていました。しかしそれだとチーム全体のパフォーマンスが上がっていかないことに気づきました。他のメンバーが最終的には私がやってくれると思ってしまうので、もう私はやらないよ、これはあなたの仕事ですよ、という姿勢を見せる必要があると考えそうしました。

その後メインで作業することはやめましたがちょいちょいプログラムは作っていました。ですが2011年の2月にアップしたプログラムで障害を起こして100万を超える損失を出してしまいました。自分以外の人でレビューはしていましたが結局私以外はチェックが厳しくなくさらに私が作ったものになると余計にチェックが甘くなるということがわかりました。自分が作ってしまうと実質的にチェックする人がいなくなってしまうので、本番のコードを書くことをやめることにしました。

その後もプログラムは作っていますが技術調査目的でサンプルを作ってみたりするにとどまっています。アプリは本当は作りたかったので、実はちょびっとだけ私が書いたコードも混ざっているのですが。

ではなぜまたプログラムを作ろうと思ったかというと内製していく姿勢を明確にするためです。ここ数年社員は増やしていませんが開発ボリュームが増え外注が増えています。メンバーの中にはオイシックスは内製しなくなっていくのではないかと心配する人も出てきました。マネージャーはプログラムを作っていないので昇進するにはプログラムを書いていてはいけないのではないか、プログラムを書くのをやめて上流工程をやらないといけないのではないかと思う人も出てくるのではないかと思います。IT業界ではそういう変な常識がありますしね。そうじゃないんだということを示すために1番偉い人がプログラムを作ることにしました。

オイシックスではプログラムを作る人が1番偉いのです。