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山下寛人オフィシャルブログ

オイシックス株式会社 執行役員 システム本部長 山下寛人の公式ブログです。

SIerの常識は非常識

SIer終わったと言われて久しいです。もうだめな理由はいろいろあると思いますがSIerで常識とされていることが結構常識でないと思うことが多いのもその理由かなと思います。

・QCDはトレードオフ

Q=Quality、品質。C=Cost、コスト。D=Delivery、納期。この3つはどれかを重視したら他のものを妥協しないといけないというのがSIerの常識です。しかし本当はそこで思考停止してはいけません。より品質高いことをローコストで、かつ開発スピードも速くする努力をしなければなりません。どういう努力の中からイノベーションが生まれ、新しい画期的な開発手法が出てきます。
稲盛和夫さんも、相反することを両立させるのが経営だとおっしゃっています。売上を上げながら、同時にコストを下げるから利益が出る。

・人月コスト見積もり

開発スピードは人によって違うしたまたますんなり行くこともあればはまって停滞することもあります。本当は人月で見積もれるはずがないのです。値切ろうと思って内訳を出させてここはもっと少なくていいんじゃないか、みたいな議論をするのは不毛だと思います。このクライアントはこれくらい出しそうという金額から人月を積み増して見積もりを出すとか最悪です。仕事をして活躍してスキルアップしたいエンジニアを遊ばせてしまうことになります。
そのシステムがクライアントにどれだけの利益アップをもたらすかという価値で金額をつけるほうが正しいと思います。

・ユーザー承認

仕様についてユーザー承認を取るというのは誰でもやっている当たり前のことです。仕様漏れがあるかもしれないのでやりたいことや業務を知り尽くしているユーザーが確認することで漏れをなくす目的です。しかしここで注意したいのはユーザーはやりたいことや業務をそんなに知り尽くしていないということです。そうなると漏れをなくすのが目的だったはずですが実際には責任転嫁にしかなっていません。結局仕様漏れは起こります。ただユーザー承認していなければシステムベンダーの責任ですが、ユーザー承認をしていればユーザーの責任になります。でもそれで両者幸せかというとそうではありません。
ここのソリューションは結構難しいですが。