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山下寛人オフィシャルブログ

オイシックス株式会社 執行役員 システム本部長 山下寛人の公式ブログです。

コストを下げたかったらコストオーバーを責めるな

システム開発にかかるコストは少なければ少ない方がいいのは言うまでもありません。日々コストダウンの努力をし続けています。

一方でシステム開発コストが計画をオーバーしてしまうことがあります。こういうことは一切なくなればいいのですが現実的には今後もなくなることはないでしょう。オーバーしてしまった場合にはだいたい怒られて原因と再発防止策などを提示することになります。コストに厳しくすればするほどコストオーバーを厳しく責めると思います。

しかし実際にはこれは逆の結果を招きます。コストオーバーすると責められるので開発側は見積もり時点ではオーバーしないよう多めに多めに出すようになります。発注側は見積もりの妥当性がよくわからないのでだいたいそれでも通ります。結果としてコストが予定を超えることはなくなるものの全体的に水ぶくれします。コストを下げようとしたつもりがコストを上げてしまいます。見積もりが緩くなるとそれに合わせてゆっくり仕事をするようになるので終盤で予想外のことが起こるとやっぱりコストオーバーしてしまいます。そしてまた怒られてより余裕を持った見積もりを出すようになります。悪循環です。何より悪いのは開発側が少しでもコストを削減しようというモチベーションがなくなりコストダウンのためにいろいろな試行錯誤をしなくなってしまうことです。

ではどうすればいいかというと、コストオーバーは責めずに厳しいコスト目標を達成したときにほめることです。こうすれば悪循環は逆回転して好循環になります。コストを削減するためにいろいろ工夫をするようになり強気の見積もりが出てくるようになります。強気の見積もりを出したがためにオーバーすることもあるでしょう。でもそれはチャレンジをして失敗したのならよしとします。強気の見積もりを達成できたらおおいにたたえます。すると開発側はさらにがんばろうという気になります。

典型的な北風と太陽ですね。