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山下寛人オフィシャルブログ

オイシックス株式会社 執行役員 システム本部長 山下寛人の公式ブログです。

費用対効果

私たちはユーザー企業なのでシステム開発において費用対効果はとても重要です。昨年あたりからシステム開発をどんどん増やしているのでよりいっそう重要になってきています。受託開発の会社はたくさん作れば作るほど売上が上がります。だからいっぱい作ることだけがんばればよいです。しかしユーザー企業ではシステムを作ることは出費です。たくさん作れば作るほど利益が減ります。そのシステムが狙い通りにローンチし、狙い通りに稼働し続けてはじめて利益がプラスになります。

ポイントは2つ。まず入り口で、開発するかどうかの意思決定の時点でチェックすること。そのシステムを開発することで利益がどれだけ増えるか見積もること。その見積もりが妥当かどうかチェックすること。開発したいという思いが強いと数字も楽観的になるものです。第三者の目で客観的にチェックします。稼働後の体制がちゃんと考えられているか。稼働後に不具合やクレームへの対応をしなければならないのはもちろん、利用状況を見てさまざまな調整をしたり、新しい機能のプロモーションをしなければならない場合もあります。稼働した後何もせず順調に稼働するケースはそんなに多くありません。にもかかわらず開発依頼者やデザイナーがタスクめいっぱいになっていて放置状態になってしまうことがあります。そういう部分が考慮されているか。

もう1つは出口です。開発、リリース後に結果のレビューをします。どれだけ狙い通りの売上やコスト削減ができたかを振り返り、うまくいったらその要因、そしてそれを横展開できないか。うまくいかなかったらその要因、同じ失敗を繰り返さないためにどうするか。何らかボトルネックを解消すればよい場合もあるのでその場合はどうやってボトルネックを解消するか。これを繰り返すことでノウハウが蓄積され成功確率が上がって行きます。

オイシックスでは今年度から費用対効果の達成率というKPIを設定しました。予定時点の効果と実績の効果でどれだけ達成できたかというものです。実際やってみると達成率はよくありません。システム部門でもまずここのコスト感覚、利益感覚を身につけたいと思います。オイシックスは年間で7億以上利益を出していますがその規模でも1円1円の積み重ねの結果だと思います。10万単位でもみんなが無駄遣いし始めたらあっという間に利益がなくなってしまうと思います。そういう感覚を持ちたいものです。