山下寛人オフィシャルブログ

オイシックス株式会社 執行役員 システム本部長 山下寛人の公式ブログです。

野菜のレコメンドを考える

こつこつと作ってきたレコメンデーション

エンジンがだいぶできてきました。


ここで野菜のレコメンドについて少し考えて

みたいと思います。

野菜のレコメンデーションは本やCDの

レコメンデーションと根本的に違います。


トマトが好きな人がいたらトマトを提案すれば

よいわけではありません。

毎日トマトばっかり食べたい人もいるかも

しれませんがそんな人はごくまれでしょう。

普通は昨日トマトを食べたら今日は違う

ものが食べたいのです。


では違うものを提案するとして、どこまでが

同じでどこまでが違うかを線引きしないと

いけません。

トマトにもいろいろな種類があります。

桃太郎、ファーストなどの品種。

ミディトマト、ミニトマト

同じ品種でも産地や生産者が違う場合が

あります。

ここで生物学的に同じかどうかは意味がなく

人の感じ方として同じかどうがを考えないと

いけません。

昨日熊本産の桃太郎トマトを食べた人は

どこまでだったら「またトマトかよ」と

思うのかということです。


また過去の購買履歴から好きなものを

割り出したとしても通年で供給されるものは

まれです。

だいたいのものは暖かい地域から先にできて

徐々に産地が北や高原に移っていきます。

そうなると熊本のトマトを食べて気に入った

人に、しばらくおいてまたトマトを提案

しようとしてもそのときには熊本の

シーズンが終わっている場合があります。

今は千葉、茨城がメイン産地になっている

場合があります。

ここでもどこまでが同じか判定できる

必要があります。


このように言うと難しそうに思いますが

実は簡単な一面もあります。

それは、意外と何でもいいということです。

食べ物って、あれば食べますよね。


一部、セロリはどうしても食べられないとか

嫌いなものがあると思いますのでそういうものは

除外しないといけません。


好きなものかどうかを判断するために

過去の購買履歴を参考にすることもありますが

1回買ったことがあるから好きと考えては

いけません。

1回だけ買って以後買わなかったものは

むしろ気に入らなかった可能性が高いです。


今つくっているレコメンドエンジンは

こういったロジックを組み込んでいます。